- 巻頭言
 - 鼻息荒く‥‥‥
 - 医者の予想を裏切り
 - わが家の一九三二年
 - 父の顎ヒゲ
 - 霊媒に出てきた父
 - 母のこと(1)
 - 母のこと(2)
 - 本当の教育とは?
 - 文字を知る
 - カルタ取り
 - Kという若者
 - 母の殺意
 - 「馬役」の感謝
 - 六〇年ぶりの一冊
 - 親を待つ心
 - 迷子になったおばあさん
 - セピア色の思い出
 - 遠い、遠い日のイヴ
 - 爆弾が身近に落ちた!
 - 記憶に残る一瞬の光景
 - 九州への疎開車中
 - ヒロシマでの「噂」
 - 妹の戦争体験
 - 障害それ自体と障害度
 - 母の悲しい怒り
 - 素直を生きる
 - 母の遺墨『正信 』
 - 深夜の踏み切り
 - 叔父たちの配慮
 - 頭のうち・そと
 - 姉の生涯
 - 想像外の仕事
 - 一つの曲の思い出
 - 姉の家を出る
 - ターニング・ポイント
 - 無言の「志」
 - 道は開ける
 - リップ・サービス
 - 中村福祉大学
 - 私を支えてくれた女性たち
 - 親子の絆
 - 息子の祈り
 - 息子への負い目
 - いちばん大事な相談
 - 死ぬほど退屈なうち
 - 突然死のこと
 - 甥の心配
 - 貧乏な食事でよかったネ
 - 本当に大好きなもの
 - 川柳の一太刀
 - 若者の悲嘆
 - A君のこと
 - Oさんの孤独死
 - 野次馬根性の功罪
 - 「犬食い」の悔い
 - どっこい生きている
 - ありのままの自分
 - ヨダレの効用
 - ながーい祝電
 - 合祀を思い立って
 - 霊界との取り引き
 - ここにもクリスマス
 - 転んでもタダでは起きない話
 - 現代の無官の太夫・敦盛
 - 響き合う「いのち」
 - 心に残っている聖書の言葉
 - 富弘美術館にて
 - 教会へ初めて行った頃
 - 教会での献金のこと
 - 私たちに先立って
 - 空しさを超えて
 - ノスタルジーの念仏
 - 思い出の讃美歌
 - 隣人の血による利益
 - 天国は招かれて入る?
 - キリストの視線
 - 人間の都合を越えて
 - 災難に遭わない幸い?
 - 「のために」と「とともに」
 - 障害者のキリスト理解
 - 途上に耐える
 - 蛇のように賢く、鳩のように素直であれ
 - 『冬の旅』を聴く
 - キリストの平和を求めて
 - 全生園にて
 - Sのひとこと
 - 「障害者」という文字
 - 先ず、知り合うこと
 - マインド・コントロール
 - 生きる目標・価値
 - 私たちの「美しい国・日本」
 - 「人類絶滅原因究明中」
 - 出生率「0」
 - 人間社会に不変なものはない!
 - 差別意識で支えられる?
 - 愚者のウワゴト
 - 指紋押捺拒否運動の中で
 - 無名戦士の叫び
 - 妬み心をもてあまし
 - 通過儀礼の場
 - 見せてくれたカギ
 - 沖縄基地問題の根っこ
 - 生き残った者の痛み
 - 暗い部屋からの電話
 
「ちよろがの」は、私の父(クリスチャン、身体障害者、青島生まれ九州出身、戦争体験者、人を食った話が好き)が、齢八〇を越えた頃に、それまでパソコンでいろいろ書き溜めていた文章をまとめて作成した小冊子のタイトルです。「ちよろがの」の意味するところは「と、言っているではありませんか」という久留米(九州)の方言で、ずっと昔に亡くなった祖母が時おり口にしていた言葉でした。この言葉をその小冊子のタイトルとしたところの意図するところは、本編のエッセイを読んで頂いた皆さまが各自想像して頂ければ幸いです。
冊子を上梓してから10年以上が経ちました。母は2023年に他界し、父は特養に入所して最近は体力も衰えてパソコンも使うことができなくなりました。いまや小さなともしびとなった父の生きた証であるこの「ちよろがの」をもっと多くの人に届けたいという思いが募り、このサイトを作りました。